さあて週末。しかし明日はマラソンがあってあんまり休めないから、実質は今日だけか。

そんな私が選んだ今日の行き先は卓球です!

寝坊したいけど早起き。

そして東京体育館に向かう。

「全日本卓球選手権」

記憶が定かでは無いけど、上京してから毎年見に来ている気がする。福原ブームの前で綾瀬の東京武道館でひっそりやってたころから。いや、キャパが狭いから大混雑だったか。

働き始めてからは週末の一番混むときしか行けなくなったけど、学生の頃は平日の人のいないときに一日中みっちり見たもんだ。ただ平日って試合数が多いっていう利点もあるけど、体育館のところ狭しと台が置いてあるから、見づらい。
それを考えると日曜に比べれば、試合数もあるし、台も見やすく整理されている。さらにたいして興味ないジュニアが金曜までで終わる日程になった今年はまさに本日、土曜日がベスト。

そんなこともあり、朝から出動です。

開場時間に行くことも考えたけど、やはり早い。起きれない。

よって試合開始時間に合わせて向かう。

ギリに到着。
当日券売り場は行列。果たしてどれだけ人がいるのか・・。

入場。もう試合が始まっていた。

そして会場の入りですが、まあまあ。こんなもんでしょうか。1階スタンドはほぼ埋まっていた。去年並みかな。

最初は男子シングルスのベスト32。体育館一杯で試合をやっている。どこを見ていいのかわからない!

ひとまず席に落ち着いてから近場の試合を見る。

「高木和ー偉関」

18歳と40オーバーのじじい。偉関が勝ってもいいことない。しかし高木和が敗れる・・。インハイの3冠選手ですよ。世界選手権の代表ですよ。どうも高木和はバランス、安定度はあるけど、精神面が弱いみたい。完全に名前負けしていた。萎縮していたように見えた。

偉関は一線から退いたのに、よくやるねぇ・・。

さらに隣に目をやる。

「大森ー下山」

全日本に強い大森。今日もバンダナして気合を入れるも、下山に敗れる。下山はインカレチャンピオン。調子良いみたい。いつも以上に吠えて快勝。大森は優勝候補にも挙げられてたのにね。

あとは岸川が真田に圧勝したのを見届けて、席を移動。

「韓陽ー田崎」

私の青春のアイドルである田崎。対する韓陽は昨年帰化したばかりの中国出身選手。
最近ジリ貧の田崎。韓陽は社会人チャンピオン。どう考えても韓陽有利。

それが田崎がリードしているの!遠方からスコアだけ見てたけど、目を疑った。本当に韓陽をリードしてるの?

今日はカウンタースマッシュが絶好調のようで、結局田崎が押し切る。
こんな言い方は寂しいけど、事実がからしょうがない。これは大金星です!ほとんどのファンは帰化選手の優勝よりも日本人選手の優勝を見たいはずだ。内心は。しかも韓陽なんて、完全に日本人名じゃないじゃん。でも実力的にしょうがないか・・ってムードだった。でもこれでそのムードが変わる。今年は大激戦になるよ!

そして更なる大波乱!

「坪口ー松下」

坪口ってよくわからん。でもそんな選手が松下に勝ってしまう!
全日本に強い松下。そして若手キラーの松下。世界的に見たらだいぶ落ちたけど、国内ではまだまだ若手の壁として聳え立っている。おそらくこのまま勝ち進んでいたら、多くの若手が松下の前に散っていただろう。そして上位に来ていただろう。

韓陽と松下の敗北。誰もが予想しなかった結果。そしてその結果は私的には最高の結果です!これはこの先が楽しみだ・・。

続いて女子シングルス。

「福岡ー石垣」

世界選手権で活躍して、日本代表では福原に次ぐ注目度になりつつある福岡。私も好きです。そんな福岡にはぜひとも上位に勝ち残ってほしかったけど、高校生の前に敗れる。もちろん石垣は強い選手。パワーもある。ただ一番の問題は福岡の戦形だろうな。変化系選手は岡崎恵子もそうだったけど、国内では勝てない。相手の力を利用するのがこの戦形の特徴だから。相手が強くなければ力も発揮されない。

そういや今年は岡崎恵子出てないな・・。

以下、注目試合をピックアップ。

「照井ー川村」

「グラマラスビューティー」照井。おそらく今後代表でもコンスタントに出るようになったら、絶対写真週刊誌に取り上げられるだろう。そんなキャラ。こういう選手も勝ち残ったほうが盛り上がる。川村は普通の四天王寺の選手。だったら照井でしょう。無事に勝利。

「潮崎ー山崎」

新潟出身では最近では一番の出世頭の山崎。今じゃ青学のエース。でも潮崎の前に敗れる。試合はよく見れなかったけど、まだ学生レベルだな。

「重本ー渡辺」

渡辺はおそらく「美人」という観点では今大会?1でしょう。
これもキャラ的には残って欲しいので応援。無事に勝利。接戦だったけど。あんまりここまでの美人は卓球の大会ではお目にかかれないので、思わず席を移動して観戦。変態ですか(^^;

福原も無事に勝利。さすがにこのあたりで負けちゃね。マスコミもかわいそうだよ。

続いて男子ダブルス。

ただ正直、このときは体育館内を色々見て回ったりしていたので、よく見ていない(^^;

印象に残ったのは坂本と松平健太が組んでいたこと。青森ラインだけど、いざ二人並ぶと・・マツケンが幼い!まあ中学生だからしょうがないけど。

女子ダブルス。

これも正直良く見ていない。シングルス負けてしまった福岡を応援するも、梅村、岸田のペアに敗れる。まあここは強いわな。

ダブルスも福原が出てればまだ盛り上がったんだろうけど。まさか初戦敗退とは・・・杏ちゃんの調子が悪いというわけじゃなくて、なんかバイオリズム的なのが悪かったんだろうなぁ。

沈黙のダブルスも終わり、シングルスのベスト16!

男子

「吉田ー加山」

帰化同士の対戦。同士討ちみたいな感じ。吉田が勝つも、今年の吉田はドローに恵まれてないな・・という感じ。

「偉関ー渡辺」

偉関圧勝。正直次の吉田戦が今から楽しみです。

「下山ー岸川」

注目した試合。ポテンシャルでは岸川なんだろうけど、この試合に限っては大森に勝った下山の勢いが勝った感じ。岸川って爆発力に欠けるところがあるから、こういう勢いに屈するタイプなんだよね。逆に火が着けば良かったんだけど。ツキも下山に味方。
岸川がここで負けるのは残念です。

「大矢ー坂本」

シングルスでは成長が無い坂本。ここもあっさり後輩の大矢に敗れる。大矢は今年のインハイでも見たけど、全体的にスケールが大きくなった印象を受けた。

「倉嶋ー横山」

よく見なかった。

「田崎ー高木和」

2セット連取され、「今年もこんな変なやつに負けちゃうのか・・・せっかく韓陽に勝ったのに・・」と思ったら、そこから4セット連取。おいおい!今年の田崎は久々にホンモノだよ!卓だったら分からなかった。兄ちゃんで良かった・・。

「水谷ーマツケン」

水谷勝利。早い展開で見ないうちに終わっていた・・。

「木方ー坪口」

木方がストレート勝ち。さっき松下に勝った坪口の姿はどこへやら。これ松下と木方なら木方勝てなかっただろうな。

なかなか個性的なベスト8が揃いました。

続いて女子。

「金沢ー樋浦」

金沢が圧倒的に有利と言う評価の中、樋浦が奮闘。見事金星。しかし今年は帰化選手がことごとく序盤に負ける。私的にはうれしいことだけど。樋浦は伸び悩みだったけど、まだ若いんだから、もう一花!

「石垣ー石川」

話題の中2・石川。相手は高校生の石垣だけど、石川が圧勝。よく見なかったけど、石川は陳静タイプのプレーをするね。

「福原ー藤井」

今年もやりましたか。福原のベスト16敗退。この人は永遠に全日本取れないんじゃないかな。まあ岡部も桜花賞勝てなかったし、豊も柴マサもダービー取るのに苦戦した。そうそう最年少記録ばっかり更新するのもね。
やっぱり根底にある「変化プレー」が国内と国外の差を現しているんだろう。王子サーブなんて変化選手の典型。

まあこれでミーハーがいなくなるから、いいかぁ・・。

藤井は前も福原に勝った。完全にヒール。世間に負けずにがんばってほしい。

これ、そのうち石川に抜かれるよ・・。

「田勢ー藤沼」

高橋が田勢と結婚したこと自体がショック。あのカツオ君も結婚だもん。しかしストレートで田勢が勝つとは・・藤沼はよっぽど不調だったんだろう。

「脇ノ谷ー照井」

ここは地力からいっても照井です。グラマラスビューティに徐々に注目が集まってきた。谷口が脇ノ谷と結婚して名字変わったんだけど慣れたな・・・。

「平野ー梅村」

事実上の決勝ともいえる試合だったけど、平野がストレート勝ち。梅村が調子悪かった。パワードライブの力はいつもの半分くらいじゃなかったかな?力で打ち抜くタイプはこれが無いと厳しいよ。

「岸田ー潮崎」

よく見ていなかった。

「渡辺ー小西」

この試合も見ていなかった。ただどっちもがんばれ!って感じ。

一番のトピックは福原の敗北と石川の勝利。これって思って以上に大トピックな気がする。出たがりの福原。これで石川に注目が集まったら、福原は腐る気がする・・。

続いて男女ダブルスの準決勝だけど、メンツも見慣れた人達なので、一旦会場を出る。

水道橋で馬券購入。
というのもPOG馬が出ていたから。買わないつもりだったけど、サンスポのコラムで洋ちゃんが「POGの馬は自分が一番良く知っている」と書いてあるのを見たから。私が今年一番出世すると見込んでいる馬の出走。こいつは強い。でも今日はその割り人気ない。買いどきじゃないか?

ということで購入。

勝った後は行き着けのラーメン屋で遅い昼飯。学生時代以来じゃないけど、久々に食しました。

東京体育館に戻る。

ちょうどダブルスの準決勝が終わり、男子シングルスのベスト8が始まろうかというところ。ギリで間に合う。

やっぱりベスト8が一番おもしろいよ!



「水谷(青森山田高)ー木方(協和発酵)」

この試合は内容の以前に審判!副審のカウンターの動作が遅いので、得点板がなかなか変わらない。それに全く理由がわからないんだけど、サイドで得点板を操作していた人がいきなり外に待機していた予備審判を呼ぶ。そして担当を交替して、その人はどこかに去ってしまった。

はぁ?トイレでも行ったのか?

その間に試合は中断だよ。卓球の審判ってジジババが多い。拘束時間を考えるとプロ審判もいないから、平日も拘束となると老人になるんだろうけどさ。どうもなぁ・・。

試合の方は水谷がもはや貫禄を感じるプレー。ロングの打ち合いでは木方を圧倒。もうポテンシャル含む全ての部分で水谷が上回っている。木方も気がつけば28歳でしょ。これから上がっていくのは厳しい。スウェーデンでやってたころは期待してたんだけど。もう若手の踏み台だわ。

水谷が圧勝。

「横山(青森大)ー田崎(協和発酵)」

男子ベスト8は4試合が同時に行なわれる。他の試合を見ているすきにこの試合は終わってしまった。後から見ようと思ったら、あまりに早く終わってしまった。それくらいに横山を田崎が圧倒!

横山って安定感はあるけど、水谷みたいなふてぶてしさが無い。田崎の今日の勢いに圧倒されてた感じ。今後の課題は精神面かな。
田崎がストレート勝ち。

「吉田(日産自動車)ー偉関(JUIC)」

ホント、今年の吉田は帰化選手との同士討ちが多い。協会が帰化選手の上位独占を防ぐためにドローを操作したんだろうな。あの協会ならやりかねん。

同じペンドラタイプなので激しい打ち合いになる。おそらく技術的には互角だろう。ただ偉関は後半に集中力がキレた。総合的には今はやはり吉田かな。フットワークは圧巻だし。

ただ偉関はブロックが巧いとはいえ、一発で打ち抜くというプレーがあまり見られなかった。吉田、調子悪いのかな・・・。

吉田が勝利。

「大矢(青森山田高)ー下山(早稲田大)」

インハイ2位対インカレ1位。個人的に注目してたんだけど、大矢が圧勝したことで、今年は高校の方が大学よりもレベルが高いということが判明しました。
今までの下山の勢いはどこへ・・・大矢に軽くひねられた。

大矢って横山みたいなタイプだと思ったんだけど、なんか今大会の当たりっぷりを見ると、完全に脱皮した印象。明確な「フォアハンドドライブ」という武器が見えた。個性が見えるようになり、精神面も成長した。今の若手世代は岸川、水谷と来て、三番手が高木和。でも大矢が割ってはいる可能性は充分あるね。

大矢、見事なベスト4進出!

結果、明日の準決勝は「水谷ー田崎」と「吉田ー大矢」となった。奇しくも若手と中堅ベテランの対抗戦となった。

「水谷ー田崎」は4年前くらいにやって、水谷が勝った。確か水谷が中2。たまたま見に行ってて、まさか?と目を疑ったもん。まあ今回は田崎が絶好調だから、おもしろい試合になりそう。

「大矢ー吉田」

こちらもおもしろい。単純に絶好調の大矢対不調の吉田。そして吉田が嫌いなシェークのパワードライブタイプ。下克上も充分あり得る。

そしてこの4人、日本卓球界の重鎮である吉田安夫の教え子、全員。田崎は埼玉工大深谷時代、他の三人は青森山田で。この人を日本代表の監督にしたらどうでしょう?宮崎はダメダメだから。

非常に濃いシングルも終わり、続いて男女ダブルスの決勝。ただ明らかに客の少し帰った。客はわかっている。ダブルスがつまらないことを!私は見ますよ。

女子ダブルス決勝

「金沢・藤井(日本生命)ー潮崎・田勢(十六銀行)」

シングルスとしても上位に来る金沢、藤井。対する潮崎は淑徳大時代か、田勢は結婚前の高橋姓の時代から、ダブルスで鳴らした選手だ。

ダブルスってよく「1+1が2以上になる」とか言うけど、私はそうは思わない。

潮崎・田勢組はコンビも良く、確実に「1+1が2」になるでしょう。

対する金沢と藤井ペア。比較すればシングルの力はこちらが圧倒的有利。そうなると計算式は「1.5+1.5」になる。コンビの弱さでそれが決して最大値の3にならなくても、「1.5+1.5が2.4」になれば勝てるんです。

それもダブルス。

終盤に十六銀行ペアも粘ったけど、最後は日本生命組が押し切る。優勝は金沢・藤井組!

金沢のおばさんパーマと日本生命の派手なピンクのユニ。やはり慣れない・・・。

男子ダブルス決勝

「岸川・水谷ー真田・木方(協和発酵)」

奇しくもシングルス同様に若手対ベテランとなった。

この試合の頃になって私の席の近くに坂本、坪口、高木和兄弟、松平兄弟といった青森関係者が来た。おお!今日はそれほどの大物にあっていなかったんだけど、最後に大挙襲来!

試合中は声だし練習?と思わんばかりの中学生の「ナイス!」の声。そして私の後ろで「今のはストップで良い」とか、「フリックだせ」等の思わず小声で指示がでてしまうコーチが印象に残りました。
そして試合中におそらく高木和あたりだと思うんだけど「さあ隼(水谷)が調子乗ってきたから、そろそろやるぞ(レシーブスマッシュのこと)」と言っていた。石井一久みたいなぬぼーっとしたところがある水谷。やっぱりそういうところあるんだ・・・まあそれくらいの方がいいのかな。

試合の方は3セット目こそ取られたものの、水谷・岸川の完勝。引退発表の真田と、伸び悩む木方では勝てません。

真田は愛工大の一時代を今枝、安藤らと築いた選手。中学時代から郡司とかと騒がれてたもんな。みんな一線を退いて、最後になってしまった。お疲れ様です。

水谷、岸川は勝負強さもあるし、ロングで勝負できる強みがある。今までの日本最強ペアは松下・渋谷だったろうけど、抜けるかも。今年の世界選手権は個人戦だけだから、女子のメダルは厳しい。一番可能性あるのはこのペアだろうな。

おなか一杯で帰路に。

帰宅後はテレビをザッピングして過す。

@ヒューマンで卓球のニュースを見ようとしたら、トップだった。案の定福原の敗退を取り上げてたけど、セットごとに細かく取り上げてた。さすがNHK!

島津有里子の今日の衣装は地味でしたな。管理人のお勧めの人は見られず。

深夜番組も見たかったけど、明日に備えて就寝。

明日はいよいよマラソンの日。結局ほとんど練習しなかった・・。どうなることやら・・。

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