このタイトルは雑誌「Number」最新号の表紙で山田太郎が口にしている言葉。この言葉に全てが集約されている気がした。今回の問題、一方的に「こちらが悪い」というのは無い。私は選手会支持派である。しかし「経営者側は悪い」という気持ち以上に私の心を支配しているもの。それが「がんばれ、プロ野球」なのだ。今回のストライキを通じて、多くの被害を被る人たち。私もこの週末の仕事が無くなった。一日のバイト代、5000円〜6000円の損害を私も被っている。それでも私の気持ちは「がんばれ、プロ野球」で変わらなかった。元々この問題は6月13日の「オリックス・近鉄合併」に丹を発した。当時の自分の中ではショックもあるが、楽観視している部分もあった。どこかが買収するにちがいない。結局は12球団が維持される。そんな思いもこれまでの経営者側(以下、バカ)の態度を見ていると、それは難しそうだ。選手会側が今後10年ストをやっても、バカは何も変わらないだろう。そしてファンのことを考える選手会が折れる。そんな結論になるんじゃないだろうか。おそらくあのバカ共はまだ1リーグ制を考えているんだろう。IT関連の2社は門前払いだろう。そりゃそうだ。正論を、外部の意見に耳を傾ける二人が入ったら、オーナー会議が回らなくなる。なんとしても1リーグにしたい、そのうえの第一歩が今回の合併。口ではダロの合併を「無い」と言っているけど、腹の中では隙を伺っているんだろう。その時を。ただ個人的にこれらの問題を全て解決する方法が一つある。シダックスの参入だ。星野や茂雄に比べると小さいとはいえ、野村克也というパイがある。選手がある。施設がある。ホームタウンもある。もしシダックスが正式に参入を表明したら、一つの節目になる気がする。実は自分が最近の会合で不安に思っていたのが、「新規参入」を目指すライブドアと楽天、近鉄の存続を目指す選手会。双方には僅かながらズレがある。特に楽天が表明する前。ライブドアが「行きたい」、選手会が「近鉄残せ」。もし両方が揃ったら、7球団になってしまう。それでは5球団と変わらない・・。それも楽天の参入で解決・・・と思ったら今度は近鉄とオリックスの合併が正式決定。選手会も認める。そうなると5+2でまた奇数だ・・。それを解決するのがシダックス参入だ。結果、従来より2球団プラスになる。それが一方のリーグになるのか、両リーグに振り分けられるのかわからない。ただ魅力的になるのは事実。2リーグの魅力とかは各メディアで取り上げられているから、ここでは省略。まあほとんどの人が2リーグ派だよね。ただ私の友人で「1リーグ派」がいた。「野球の競技としての魅力は変わらない」と。1リーグ推進の人ではこのような意見を持つ人も多いだろう。評論家でもこのような意見の人がいた。しかし私はこの論に反論したい。「野球の魅力は?」という質問に答えられる人がどれだけいるだろうか。私は迷う。もちろん答えられる人もいるだろう。しかし多くの人が「人対人」、「チーム対チーム」という人間性に魅力を感じているのでは無いか。もちろんその根底にあるのは野球自体であり、絶妙のルール。しかしアマチュア野球の観客とプロ野球の観客を比べれば一目瞭然。「野球を見たい」というより「人を見たい」という人が多いことが分かる。そうなると、単純に試合数が減るというのは選択肢を減らすことになり、多種多彩である人間の好みに合わなくなる。それがひいては野球人口の縮小につながりかねない。論点を変えてみる。「良いとこ取りは許さない」と言った経営者側。元々近鉄とオリックスの合併には経営的論点(近鉄)とチーム力的論点(オリックス)の二つが合致して至ったはずだ。それなのに最初はそんな合併の意義をも反対していた。それが今ではどうだ。「最強チーム」を作られたくないのなら、なぜ「安パイ球団は残そう」という理論が働かないのか。もちろんこれは決していいことではない。ただ最初にあった論調があっという間にモミ消された。なぜか。ひょっとしたら「合併してもたいして強くはならない」という考えも起きたのかもしれない。事実そうだ。仮想メンバーを見ても、合併したところで優勝争いできる戦力じゃない。もしそんな考えが経営者側も持ち始めていたのなら。いよいよ合併が意味をなさなくなる。だって「強くなりたいから合併」だったオリックスの意向が果たせないわけだから。ノリのメジャー行きは確実。外国人もオール解雇らしい。岩隈と谷たけでは勝てませんよ。仮にこのまま5球団でやったとしよう。最下位は新球団だ。それにウェーバーで移籍した選手が活躍しちゃったりして。そんな姿が頭に浮かぶ。ひょっとしたら、この「合併の理由」は全て、1リーグに向けての口実だった。そんな気もしてくる。どちらにせよ、ファンを無視し続けることには変わりないんだけどね。近鉄が無くなって泣くファンを見て、バカ共は何を思うんだろうか。存続に向けての努力を怠っているくらいだから、なんとも思わないんだろう。悲しい。寂しい。こんなバカ共のせいで。古田が泣いているのよ。申し訳ないって。バカ共の涙なんて見たことがない。あの「握手拒否事件」。瀬戸山笑ってたよ。本当にバカだね。もちろん経営者側にも生活がある。本心はどうなのかわからない。ただ、あの態度や行動を見ていると、決して支持はできない。私もストのあおりを受けた人間。正直ストには反対だ。先ほども言ったけど、10年ストしてもバカはバカだから、何も変わらない。あの古田の涙も意味無いものになりかねない。だからもう古田の涙は見たくないから、ストは反対。でも完全無欠に選手会支持です。矛盾しているようだけど、これが私の気持ちです。

コメント