三人

2007年6月30日 友達
今日は結婚式で帰郷します。
昼過ぎには出発予定。

今のうちに気持ちを書いておこう。

というのもミクシイって、マイミクはさておき、たくさんの人がやっている。アクセス数見ても断然このブログより少ないんだけど、知り合いが見る確率はミクシイの方が多い・・ということで、本音的なのはこっちに書いてきていた。
だから今回も・・。

今回結婚するのは、私の幼馴染。

ここにも何度か書いたような気がするけど、私が住んでた集落は同じ小学校の学区でも一駅隣に位置している。だから電車で通学していた。

必然的に行動パターンも一緒になり、独特の「一体感」というのがあった。

しかも人数の割りに優秀な人材が多かった。頭も良い、スポーツもできる、生徒会もこなす。
私は残念ながらそんな優秀じゃなかったけど、そんな華のある連中と過すのが楽しかった。

その象徴ともいえるのが、今回結婚する男、そして私と共に今日出席する女性。

幼馴染といえば、私にとってこの二人を指す。

三人。

保育所時代から、高校まで全く同じコースを歩いてきた。ここまで一緒というのは、全国的に見ても、そんなにいないんじゃないだろうか?

団地とかじゃない。
小さい集落。

そこにたまたま三人の同級生がいて、その三人が全く同じルートを歩む。

この偶然。かなり希少ですよ。

と言っても、もちろん進んで来た道は様々。

よくこんなことを言うと「そんなことない」って言ってくれるけど、私から見れば二人はエリート街道を歩み、私はいばらの道を歩いてきた。

なんとか着地点は一緒だけど、その過程は大きく違った。

だからだろうか。私はこの三人という意識が他の二人より強かった気がする。負けたくないという気持ちもあったけど、どこか三番手、二人より劣っているということにも美学を見出したり(なんじゃそりゃ)

そんなときに出会ったのが、槇原敬之の「三人」という曲。

まあこの曲は幼馴染ではなく、同棲中のカップルに家に居候で入るという内容。

しかしシュチュエーションは男二人に女一人。

この曲では二人の幸せのために、この居候が歌っていくという内容。槇原敬之の実話かもしれない。

私も歌じゃないにしても、楽しさとかを伝えられたらな。
そんなことも私が夢見た、いや夢見ている職業を目指したきっかけになったのかもしれない。

そして中学時代。

DEENの「Teenage Dream」という曲に出会う。

曲の最後。

「誰も言わなかったけど、夢を手にしたらまた三人でいつかあの街に帰ろう」

絶対夢を手にするぞ!って思ったね。

そして中学卒業。

高校は別々になるかもしれなかったけど、結局一緒になった。

高校に入ってからは、三人ともフィールドが変わり、そんなに会わなくなった。友人も、高校で規模が大きくなったとはいえ、それほど被らない。

それでも修学旅行の班長会議で一緒になったりすると、縁だなぁ・・って思った。

そして高3。

三人で高校生クイズに出場。

たぶんこの話、今他の二人の頭からは消えているだろう。

しかし私は夏になると思い出す。

けっこうゴリ押しで出場した。
なんか思い出を作りたくて。

やっぱり意識、強かったよな・・俺。

もう高校に入ったら、私はどちらかというとアングラな世界に身を投じだしたわけです。勉強もできないし。

だから引け目を感じてたんだよね。

結局、二人は現役で大学に合格。

私は浪人。

見事なまでのコントラスト。

でも「今に見てろよ!俺だって!」と浪人中のパワーになったのも事実なんです。

今日の新郎に会ったのは浪人中だった1月。私が予備校に向かう途中、彼は正月に帰省しこれから大学に戻るという電車の中だった。何を話したかは覚えていない。

あれから6年半。

今日はその時以来の再会です。

ぶっちゃけ・・・参加者はあんまり知らない人や、顔見知り程度の人が多いでしょう。前述の通り、交遊録はそんなに被っていないから。アウェーです!

でもさ。やっぱり直接おめでとうは言いたいから。

それ一言だけ言えたら私は満足。

ライバルであり、盟友の門出です。

しっかり祝ってこようと思います。


さて。

昼過ぎ、少しノンビリしてから、出発。

ギリギリで函館9レースを見た。一昨年の夏、夢を見たバーニングレッドの久々の出走。

結果は惨敗。2年近く休んでたんだもんな。後は姉妹弟に・・。


新潟に向かう。

初めて新幹線の指定席を買った。

いつもなら自由席を買って、ホームで待つ・・って感じなんだけど、今回は待つ時間が無いから。

東京駅から新幹線乗車。

なんか指定席って、気持ち広いような・・そんなことないよな。トイレも。

まあ指定席って、混雑期は混むけど、今日みたいな何もない日は空いている。
だからノンビリ、快適に新潟に向かう。

久々に音楽も持ち込む。

今日は幼馴染に会う。ということで、大学時代の曲とか、今の曲では無く、あえて小学校時代に聞いていたものを聞く。

槇原敬之「君は僕の宝物」

92年に出たアルバム。姉にレンタルしてもらって、カセットにダビングして、聴いてた。まともに聴いたのはかなり久々だけど、名曲揃い。

このアルバムから初めて買ったCDである「北風〜君に届きますように〜」に続く。いわば私の音楽の礎。

音楽創世記は明らかにビーイングだけど、入り口は槇原敬之なんです。今も聴いてるし。

ほとんど寝ずに、新潟までを過した。

音楽の感動。

そして読んでいた「高校野球小僧」が面白かったこと(笑)マニアック過ぎます。最高。

当初は一人で向かう予定だったけど、もう一人の幼馴染からメールをもらう。一緒に行くことに。

少し気が楽に。

先ほども書いたけど、完全アウェーなんです。

まったくの見知らぬ人ばかりだったら、それはそれでモードを変えて行けば良い。

顔見知りだけど、あんまり話さない・・レベルの人だと、一番中途半端で辛い。

微妙に孤立するかも・・。という不安があったので。

スタートが一緒なら安心。

それでも不安が・・誰が来るんだろう・・って感じで。

会場入り。

一次会が押してたらしく。まだ人はほとんどいなかった。

会場には一番乗りで中学の同級生組がいた。

でもメンツはクラスは違ってたけど、ちょこちょこ顔合わせている人達だったので、良かった。

しかも高校の同級生組は部活関係が多く、こちらも知っている人が多かった。

最初の「孤立したらどうしよう・・」という不安は消えた。一安心。

しばらくしたら、主役登場の前に、ペーパーが配られる。二人の馴れ初めとかが書いてあるやつ。
これ読みながら、なんか泣きそうになってしまった。
なんかテレビで見たような・・・良い出会いをしてたんだ。

すげぇ〜。よくわからんけど、感動してしまった。

そして主役登場。

クラッカーで祝福。

久々に見たけど。大人や。良い男になっとる。
そして良い嫁さん見つけて・・第一印象でお似合いだと思った。

そして乾杯。

中学同級生連中がまずは新郎のところに行く。
こうやって次々と主役の元に行って話すのが二次会なんだという。なるほどね。

そして高校組。

どちらに行っても良かったけど、敢えて私達は「幼馴染枠」として行くことに。

人が掃けたころに、新郎の元に。

「直さん〜」

おいおい。お前そんな風に俺を呼んだことなかっただろ!

でも表情、口調。変わらない。

久々に「三人」だ。

「何してるの〜?」

まあこういう話しになる。

私の胸がチクリと痛む。

私がこんなにも毎日、嫌々、ノーモチベーションで仕事をしていることなんて。言える訳がない。

待ってろ。
次会うときまでは絶対胸張って話せるようになってるから。

これからイベントが始まるというので、少し話ししてから、席に戻る。


それからはケーキ入刀。

そしてDVD上映。

主役には内緒で両者の実家に行ってきた様子が。

しゃれた演出だ。最高。

ここで号泣する人続出。

私もウルっときてしまった。

両者とも、回りに愛された人だったのがよく分かった。


最後に数名の挨拶と、新郎新婦の挨拶を経て、会は終了。

良い会でした。

出口では再度、言葉を交わす。

直接おめでとうを言えた。これで良かった。満足です。
今日来た甲斐があった。

末永く幸せになって欲しい。つーか幸せになるだろうな。ホントお似合いだから。



次コイツと会うのはいつだろう。

なんか同窓会とかじゃ会いたくないな。こうなったら。

誰かの結婚式とか。

なんかこうなるとね。

不幸なときじゃなく、幸せなときにまた会いたいです。


会場を後にする。

満足。おなか一杯。良い二次会だった。

ここでもう一人の幼馴染と別れる。
これから大切な人と会うみたいなので。

ここで驚くべき事態に!

ぜひ挨拶してほしいという。この彼氏と。

まさかの事態!なんか親みたいな気分だ・・。

そして会う。

競馬好きらしい。しかも実家が私の勤務地に近いらしく・・。

なんかの縁だわ。

そして親みたいな感覚になる。「こいつをよろしくお願いします」つい言っちゃったもん。

これが幼馴染ってもんなんだろう。

まあ特別だけどさ。

今日は幼馴染二人の大切な人に会えた。

なんか心が暖かくなった。

「そして僕は誰かのために歌い生きてゆくことを決めた」

このコントラスト。槇原敬之の「三人」の世界に似てる。

俺もがんばろう。

何もかもを投げ出すこと。未来の希望を捨てること。やめよう。

新潟駅から在来線で実家に。

しかし終電は過ぎている。近くの駅まで親に迎えにきてもらうことに。

その近くの駅に行くまでも、一度乗り換える。

そしてその乗り換えで20分強の時間が空いている。

ここで一旦下車し、そこで飲んでいた友人と合流。缶ビールで20分の宴。

分刻みのスケジュール!

まあ二次会次第ではこの短時間飲みは中止になる予定だったんだけどね。うまく時間ができたので。

ここでも5年ぶりくらいの再会有り。

濃い一日だ・・。

帰宅。


GWにも帰ってきてるから、実家に対する感動は無い。

ちょいと漫画読んでから、睡眠・・。

コメント